1866年、クイーンズベリーのMarquess of Queensberryが、彼の名を冠した新ルールを支持しました。このルールにより。一回3分間のラウンド数を制限するとともに、目を攻撃することやレスリング的な技を排し、グローブの着用を義務付けました。素手による試合もすぐになくなったわけではありませんでしたが、次第に廃れるようになりました。1892年、ジェームズ・コーベットJames J. CORBETTが素手ボクシングの最後の勇者たちを破ると、ボクシングの新しい時代が幕を開けました。

ボクシングの人気が高まるにつれ、特に米国では無差別級以外の体重別クラスが作られるようになりました。新しい重量級別に基づいて世界選手権が行われると、これらは人気となりました。現在、プロボクシングには8つの階級があります。すなわちフライ級(112パウンド/50.8kg)、バンタム級(118パウンド/53.5kg)、フェザー級(126パウンド/57.2kg)、ライト級(135パウンド/61.2kg)、ウェルター級(147パウンド/66.7kg)、ミドル級(160パウンド/72.6kg)、ライトヘビー級(175パウンド/79.4kg)、ヘビー級(体重制限なし)です。近年ジュニアライト級やクルーザー級といった各階級の中間のクラスを作る動きも出ています。

その暴力的な性質と賭けごととのつながりから、ボクシングの歴史には賛否両論あります。周期的にボクシングを排斥する動きもあります。1982年の韓国人ボクサー、Duk Koo Kimの死により、アメリカ医師協会American Medical Association(AMA)の機関誌(1983年1月14日号)には、ボクシングは全面禁止すべきだとの論文が2本掲載されました。AMAの協力を得た科学機関による研究も同号に掲載され、それによるAMAの公式見解は、ボクシングを禁止にするのではなく、統制の強化とリングサイドの医療施設の向上、記録の一極集中化、安全に関する規定の標準化などを提言しました。こういった動きのなかでも、ボクサー達の名声は世界的に高まり続け、特にヘビー級のチャンピオンの人気は絶大となりました。彼らの多くが米国出身で、特にモハメド・アリMuhammad ALI、ジャック・デンプシーJack DEMPSEY、ジャック・ジョンソンJack JOHNSON、ジョー・ルイスJoe LOUIS、ロッキー・マルシアーノRocky MARCIANO、ジーン・タニーGene TUNNEY、さらにコーベットCorbett、サリヴァンSullivanといった選手がよく知られています。軽量級ではベニー・リオナードBenny Leonard、ミッキー・ウォーカーMickey WALKER、バーニー・ロスBarney Ross、ヘンリー・アームストロングHenry ARMSTRONG、シュガーレイ・ロビンソンSugar Ray ROBINSONなどがいます。ルイス、マルシアーノ、そしてアリといった選手たちは、試合がテレビ中継されることにより、人気の面でも収入の面でも、大きな利益を上げました。

近年アジアやラテンアメリカ諸国からは、超軽量級で多くのチャンピオンを輩出しています。ただしこれらの階級は米国ではさほど人気ではありません。オリンピックでは、旧共産主義諸国勢の活躍が目立ちます。